新しいのが出た
二月の勝者も、2月になってから随分経つ。
今巻も楽しみではあったのだけれど、正直、長い…。
なんだか、若干食傷気味。
つまらないわけじゃないんだけどね。
段々塾サイドの話が多くなったり、よく知らない子どもの合否が続くからかな。
もっと親子の話を読みたい。
そんなこんなでなかなか食指が動かず、っていうか、平日に読む気が起きず、すでに週末。
疲れているからか、我ながら「そこじゃねーよ」な感想を抱きながら読み終えた。
段々ネタバレ多めに、そんな感想を書いてみる。
…果たして、これで、ネタバレになるのだろうか?
受験ハイの虜、だっけ
くろっきーのそんな台詞が出てきたのは16巻くらいだったっけ?
親目線だと、正直ドン引きですわ。
そらまぁ、おもしろいでしょうなぁ。
人様の子どもを使ってのレースは。
気分は馬主か調教師?
その辺から、なんだか知らない子の合否が一杯出て来て、学校も実名でもないし私自身大して知らないしで、置いてけぼり、という感覚。
時系列に書くからこそ、合格した子の連絡と不合格で塾に来ている子が同時に描かれたりして、その対比に見ごたえはあるのだけれど。
正直覚えてらんないや。
あれ、あの子はどうなったんだっけ?みたいな。
前の巻もそんな感じだったんだけど、この巻もそんな感じ。
完結してから読んだ方が面白いかもしれないなー。
しかし、完結までとなると、もう長男くんの受験の方が先に終わっちゃうかなぁ。
アナタ教えてましたっけ?
フェニックスの灰原先生だかが、上杉くん兄弟のフェニックス辞めちゃった方に入試前会ったとき。
「元でも教え子に会ったら応援してしまうのは塾講師のサガか…」とかなんか浸ってたけど、ちょっと前まで、兄弟直接対決だのなんだのとわけわかんないこと言ってなかったっけ?
対決って何さ?
なんだ?
そろそろ完結までに出番がなくなるから、イイ人路線?
滾ったり競ったり煽ったりと忙しいね。
マンガの彼、なんだかイマイチ存在意義が分からないな。
これから何かドラマ張りの予備軍な行動にでも走るのかな?
余計なお世話
とある中学の合否がクローズアップされ、下の方の偏差値で受かった子を資料で確認する。
それに対して、なんだか深刻になる塾講師達。
受かったことで幸せになるかどうかは全く別の話です、と。
…いやいやいや。
その子、あんたんとこの校舎じゃないけど、同じ塾の子じゃん。
それに、深海魚とかは分からないわけじゃないけど、中学になったら主要教科は数学と英語でしょ?
また別の勉強じゃん。
なんかさも不幸になる可能性が高い、みたいな言い方はいかがなもんかと思うぜ。
自分とこの校舎の子だったなら、大喜びするんでしょ?
そんな塾サイドの仕事内容や各講師の対応を見るにつけ、白けてきてしまう。
それは狂ってはいなくない?
親御さんの「正しい」「狂気」とやらが登場したのだけれど。
うーん、これは「狂気」とは言わなくない?
狂う、っていうのはこういうことでしょ?
いたって普通の愛情じゃあないか?
疲れているからか、泣かせるポイントだったのかもしれないけど、あまり響かないシーンだった。
努力すれば夢は叶うんじゃなかったの?とか頑張らなければそういう経験も出来なかったのよとか、そういうことを言っていたと思うのだけれど。
うーん、なんというか、幸せな人生だったんだね。
小さい頃から「変な子」「どんくさい子」と謗られてきた私は、頑張っても上手くできなくて怒られるのが普通だったせいか全く共感はできなかった。
努力するのなんて、生きていくのの前提じゃん?
それに、結構チャレンジ受験だったみたいだし…。
長男くんも志望校に偏差値が届くことは調子が良くても稀で、半ば落ちることも覚悟して日々勉強させているのだけれど、そんな自信満々な受験だったのかな?
直前の過去問とかどうだったんだろ?
なんかその辺の描写があまりなかったからどれくらい可能性があったのかよく分からないや。
あと、本人が発表時間も知らんってそんなことあるの?
長男くんの場合は、もしかすると午後受験取り止めとかそういう可能性まであるから、思い至らないだけ?
まぁ、それよりも、だ。
別のことが気になってしかたがなくて、あまりシーンに入り込めなかった。
お父さん、なにしてるん…?
「スゴイよママ…、さっきまであんなにボロボロだったのに、子どもに気取られないように…」とか言っていたけど、いざ母子で感動的なシーンを迎えている間、登場しない。
あれ、同じ部屋にいたんだよね?
だとしたらすっごい孤独感だよね。
引きで見たら盛り上がっているところでポツンとしているところも写るの?
ぷぷぷ。かわいそう。
なんで全然登場しないん?
あー、経済力重視のパトロン役ってこと?
「え、え、え、なんかめっちゃ泣いてんですけど」とか思ってたのかな。
焦りはしても、あんなにひしっと抱き合ってなんか丸く収まった風じゃ、いまさら声掛けにいくタイミングでもないしね。
あの空気感での疎外感、つれぇ~。
…余計な事がどうしても頭によぎってしまうのは、多分疲れているせい。
月を見る度思い出せ
そして、私の感動が最高潮を迎えた18巻のシーンは、その後のある生徒達の場面。
友達を想う二人が、それぞれ違う時刻に、月の浮かぶ夜空を見上げる。
それを見て、何か決意した風の一方の子。
しかし、理系脳が反応してしまう圧倒的違和感。
あの月は、あの時刻には、あの角度じゃ見えねぇよ。
上弦であっても、24時には西の空。
真ん中が凹んでいる以上、上弦には達していないから、それから4時間後、60度も進んでなぜ空に見える?
自転が逆回転にでもなった?
ちなみに上弦を超えると、月は真ん中のあたりが膨らんで見えるよね。
上弦前にしては太いし。
なに?
満月でもないのに、月食か?
もし長男くんが間違えようものなら、一撃で激怒するクラスだ。
何かを決意していた風の子は、その天変地異レベルの異常事態に気がついて何か行動を起こそうと使命に目覚めでもしていたのだろうか。
中受生だものな。
あの違和感には気づくだろう。
なるほど、それで次巻への宣伝ページ、「規格外です」に繋がるわけか。
そんなことをボケーっと考えてしまいながらページをめくっていたら、18巻が終わっていた。
うん、疲れているんだろうな、オレは。
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