見えてる世界が全てじゃない
4,5年くらい前?にやっていた鬼太郎のOPシーンのセリフ。
見えてる世界だけじゃ分からないこともあります。
そう、立体図形の裏側とか。
立方体の裏側
サイコロにひもを巻くらしい。
で、展開図にしたときに、どの面にどの向きでひもがあるか書け、と。
あぁ、めんどいなぁ。
立体図形、きらい。
頭の中で組み立てればいいとか言っても、そんな風に言ったところで、それで出来るようにはならないよね。
始めからできる側であれば、ともかく。
例えば私が作曲家に、「頭に降りてきたメロディを楽譜にするといいんですよ」とか言われても、私の頭に流れているのは、PCのタイプ音か食洗器の洗浄音くらいだ。
で、どうするんだろと思っていると、衝撃。
合計2面しかない。
おい、ちょっと待て、「ひもを『巻け』」って言われているだろ。
2面しかヒモくっつけないでどうやって巻いてるんだ、これは。
「え、だってココとココにしかヒモ書いてないじゃん」
書いてないから、問題になるんでしょーが。
一応夏にやったとは思うけど、どの辺とどの辺が重なるとかいうのもイマイチ伝わっていない。
しょうがない。模型を作るか。
昨日、「なんか分からなかった」と言われてポチった教材はまだ届いていない。
てきとーに切った紙とか使いながら模型で組み立ててあげたら、結構理解したみたいだけれど。
あんまり立方体に近いものを捨てることがないけど、雑誌とか集めて、実際に巻いてみれば、とりあえずどういうことかは分かると思うよ。
しかし、今回、本科終盤「わたえら」と学び直し3はほとんど一緒だな。
なんか、もう、テスト前にこれやっておけ、と言わんばかりに。
そうキミの後ろにも
最近、息子達の練る時間に仕事が終わっていれば、寝かしつけている。
兄弟だけでも寝れるのだけれど、「一緒に寝てー、寝てー」とせがまれると、しょうがないなぁと言いながら、ウッキウキで寝かしつける。
っていうか、基本ずっと歌っている。
好きな歌を適当に。残響散歌とか。
寝れない?
知らねぇな。アガっちまってんだよ、こっちは。
でも、気分じゃないときはポンポンだけしたり、おとぎ話でもしたり。
それも飽きたこの前、都市伝説でも話してみた。
古典と言えるほど有名な「星を見る女性」。
あるところに、若い男の人がいました。
ある冬の夜のこと、その日も終電で仕事を終えた若者が駅からテクテクと家に向かって歩いていました。
今の時刻は12時ちょうど。駅から家までは1800メートルです。分速90メートルで歩くと何時何分に家に着くでしょう。
…早く答えな。答えないと続き喋んないよ。
…はい、正解。
あるマンションの下を通ったとき、窓から星を見ている女性に気がつきました。
「こんな真夜中に星を見ているなんてロマンチックな人だなぁ」
そんな風に思いながら通りすぎました。
それからもしばらく、夜遅くに帰る日々が続きます。
その度に、そのマンションの下を通るときは、女性の部屋に目を向けるのが習慣となっていました。
…ん?何、二男くん。
「目を向ける」はそちらの方を見るという意味で、「習慣」っていうのはいつもやっていること だよ。
あるとき、ふと、どうして女性は星を見ているのかを考えました。
そうか、あの窓は南向き、オレが帰るのはちょうど12時くらいだから、季節の星が南中する時刻か。今は冬だからオリオン座のベテルギウス(赤い)とおおいぬ座のシリウス(一番明るい)、こいぬ座のプロキオンとで冬の大三角形が見える頃合いじゃないか。
きっとあの女性は冬の大三角形を眺めているのだなぁ、と思いました。
そんな日々を過ごしていたある日、どうしても女性とおしゃべりしたくなった男は、意を決して郵便受けに手紙を入れます。
「毎晩星を見ているアナタに、恋しちゃったんだ、多分、気づいてないでしょー。そんなわけでおしゃべりしませんか。僕の電話番号です。」
絶望的にホラーです。ありがとうございました。
しかし、翌日に連絡はありません。
がっかりしながらマンションを通ると、手紙が郵便受けに残っていることに気づきます。
「あれ、今日も部屋にいるはずなのに?」
そう思った男は、女性の部屋に行ってみることにしました。
オートロックはないマンションなのでした。お巡りさん、事件です。
ノックをします。コンコンコン。
ノック2回はトイレのノックだから、気をつけなー。
しかし返事はありません。
「おかしいな、部屋には、いるはずなのに…」
そんな風に思いながら、何とはなくドアノブをひねると。
ガチャリ。
鍵が、開いている…。
「あのー、すいません、鍵が開いているようですが、いらっしゃいますかー?」
そんな風に声をかけても返事はありません。
何か、脳卒中や心臓発作等の病気で倒れているのかもしれない。
そんな風に考え、失礼しますと声をかけて部屋に上がる男。
リビングに続くドアのガラス窓からは、たしかに女性が立っているのが見えます。
なにかがおかしい、そんな風に思いながらもリビングのドアを開け、女性に声をかける男。
「あのー、大丈夫ですかー?意識はありますかー?」
立っている相手に間が抜けた質問だと思いながらも、男は気が付いてしまいました。
女が天井からぶら下がっていることに!!
キャー!と布団をかぶる息子達、かわいい。
普通はここで終わりだけど、まだ終わらせないよ。アドリブだけど。
あわあわと後ろに尻もちをつく男。
目の前で起きていることが信じられません。
そのとき、後ろのドアが突然、バタン!!と閉まりました。
ヒッ!と声を上げながら振り返る男。
誰もいないはずなのに・・・。
おそるおそる視線を窓の方へと戻すと、さっきまであった女性の姿はありません。
男は完全にパニックです。
なんだ、一体、なんなんだ、と思いながら、月明かりが差し込む窓の方に寄って調べようとすると。
コン コン コン、とノックがします。
男の動きが、停止しました。
聞き間違い、だよな?と思っていると、無情にもまた、コン コン コン。
男は窓の方を向いたまま動けません。
振り返ってしまえば、ガラス窓から、ドアの向こうでノックしているナニカが見えてしまうかもしれないからです。
ノックが繰り返されます。
コン コン コン。
また。
ゴンゴンゴン。
まだまだ。
ドンドンドン!!
強くなっていく音に、夢なんだと信じたい男。
ノックと同じくらい、心臓の音がドキドキとうるさくなっています。
しかし。
ガチャリ。
そうです、カギなんて、かかっていなかったのです。
ズリ、ズリ、とナニカが近づいてくる音がします。
耐え切れず、乱暴に叫びながら、男は後ろを振り返りました。
そ こ に は。
(弟切草のSE)
誰もいません。
そうだよな、いるわけがない。疲れているだけなんだ、オレは。
そんな風に、無理やり半笑いをする男。
すると、ニュ~~!!と首に巻きつくように腕が伸びてきて、耳元で声がしました。
「ねぇ、あなたも、星を見ない?」
おしまい。
はい、最後のセリフを聞いたときの男の気持ちを、理由とともに40字以内で答えなさい。
…うん、そだね。
「一度安堵した後に再び異常な現象が起こったから、恐怖で叫び出したい気持ち。」だな。
40字だから、大体要素は2個あると思って考えるんだよ。
この問題では聞かれている通りに、気持ちと理由で2要素だ。
理由であることがはっきり分かるように、「から」とか「ため」は使うんだぞ。
あと、聞かれているのが気持ちだから、語尾は「こんな気持ち。」だ。
直前に「心臓のドキドキ」があるけど、「好きな女性から誘われたからうれしい気持ち。」とかじゃないからな。
勘違いしちゃだめだぞ。
この場面は、恐怖だ。
はい、じゃあ国語の文章読解&記述練習も終わり。
じゃ、パパはリビング行くから、後は二人で寝なさいね。
ぐっなーい。
…猛烈な反対に遭い、寝付くまでポンポンさせられてしまいましたとさ。
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