長男くん小4 育テ7 問題分析

2021年6月6日日曜日

育成テスト 問題分析

小4 第7回育テの問題分析と対策

今回の育テは、個人的に大ヒット。
ついにこの日が来てしまった。

私が、算数の応用で満点を取れなかった日が。
…くだらねぇ、オレのちっぽけな見栄なんてどうでもいいんだよ。

国語:普通

完全に論説文へ戻ったものの、選択肢は相変わらずの難易度。
長男くんは今回も、読解での選択肢・抜き出しの間違いは1問だけ。
それも二者択一まで絞り込んでのミス。
順調に読解は出来ているようで、なにより。キープして欲しい。

今回の基礎は記述が難しい。
っていうか、個人的には応用まで含めて今回一番難しい問題。
参考にする用語が本文にはいまいちなくて、これは解きにくいかも。
文章暗記するほど読んでれば書けたかもね。
でも、配点は50点中12点もするんだよなぁ…。

共通の記述は、文の構成が正しく読めれば簡単。読めないとむずい。
本文中では具体例を述べて、最後にまとめている。
まぁ、傍線セットの記述問題にしては、解答候補が近くにないという意味で、今回はちょっと難しい部類かな。

平均はわからないけど、難易度としては前回と同じくらいに感じた。

応用も、さして文の難易度は高くないかな?
初見であることを除けば、今回問題としては基礎・共通の中で一番簡単な気がする。
まぁ、その条件が大きすぎる要素であることは、置いておいて。

それよりも、今回は文法が難しいというか、練りこみが足りない気もする。
席替えで仲の良い女の子の隣になったら、ドキドキして暖かくもなるよなぁと感じるのは、私が男だからかね。
長男くんは、のび太としずちゃんで想像してそう考えたらしい。
私も同じ意見だ。楽しいよりは、緊張で暖かくなるよ。
おとなしく、記号重複はなしにすればいいのに。

算数:普通

基礎から応用にいたるまでいつも通りの傾向。
長男くんは共通で派手にすっころんだ。
半分は危惧していたから、今の課題の通り。

見直しと長男くん

細かく見れば書けていないところもあるものの、式を書いてはいる。
でも、特に図形だから、「等しい」で計算が終わるときとかに角度を間違える。
危惧していたのは三角定規のときで、二等辺三角形とそうでないときの見分けがあまりついていない。
「しょうがないかなー」と思ってたら、思ったよりたくさん出て、全部間違えた。
でも、そこ以外の計算自体は合っているし、書いている式も合っている。
まぁ、今回はしょうがないね。
内容の理解はしているから、深刻にとらえても仕方ない。

算数のこの形式のテストで点まで取れるようになるには、途中でいくつかステップがあるのだと思う。

まず、出発点はなによりも、問題が解けないという状態のとき。
長男くんははじめはここからスタートだった。半年前の偏差値30台だったからな。
この段階だと、まずは学び直し1や3での内容を理解させるだけの対策。
長男くんはある意味素直に、解けない問題で穴埋めという発想がなかったから無答ばかり。

次に、共通問題までがときどき解けるようになる。
長男くんは2ヶ月前くらいにここに到達した。
ここまではストレートに点が上がっていった。
ほとんど解けなかったのが、解ける問題が増えたって感じ。
間違える内訳が、無答から誤答になっていった。

今の段階は、スピードも上がって、全部解いて少し時間が余っているところ。
でも、これまで「見直し」をする余裕はなかったから、その方法や効果を理解できていない。
だから、誤答が誤答のまま直せていない。
確実に進歩はしているのだけれど、点に出てこない。

さらに細かく見ると、誤答を直すと言っても、式が書けないのか式は書けるのかに分かれる。
長男くんは、この2週間で式が書けないのが、書けるようになった。

今回の答案を一緒に眺め、「『どう見ても理解してたでしょ』っていう簡単な問題を25点も落としたよね、普通に共通90越えてたよね、ご褒美も楽勝だったよね」って教えたら、幸いなことに、絶句してくれた。
本人、手ごたえ良かったって言ってたしな。
見直しはできてないだろうから、運次第だろうなと思って聞いていたけど。
図形になって本人も理解できている認識でいるのだろう。
それは正しいと思う。
だからこそ、得点に結びつけるための最終段階の努力をしようと話した。
1回の育成テストで意識が変わってくれるのなら、とてもうれしい。

これからは、今までどうにも乗り気じゃなかった見直しの練習にも付き合ってくれるだろう。
楽に解けるであろう問題を1問1問答え合わせするのではなく、一からは解き直せないくらいの時間を取って、見直しをさせてから答え合わせするようにしよう。
長男くんが10問解いたとしたら、3問は細かいところで間違えてくれるだろうから、ネタが用意しやすくて助かる。

このステップを超えるまで、共通の結果はきっと安定しない。
でも、いったん越えたら、内容を理解している単元である限り、多分ずっと安定する。
まぁ、上弦にもし上がったら、またちょっと工夫が必要だけど。
だから、これができるようになるまでは下弦にいて欲しい。

あと、長男くんは、私から見ると異常に計算ミスをしない。
理解できていない問題を除いて、これまで半年間の延べ30~40時間くらいになるか、彼が単純に計算ミスしたのを見たのは1,2回しかない。
今後、式を立てる段階でのミスが減りさえすれば、計算のミスが少ないのは大きなアドバンテージになるだろう。

応用問題

今回もふんふんと暗算で2分くらい、とはいかなかった。
とある1問で、先にギブアップして解答を見た妻からヒントもらった上で、なんと1時間半。
余裕でタイムオーバー。
満点取れない日がついに来たか。

まぁ、はじめに解けなくなるとしたら図形だと思ってはいたよ。
塾講師しているときから、ときどき解けなかったもの。
さすがに、解法見て理解できないわけじゃないし、解説もできるけど。
なんでこの解き方をしなきゃいけないのかの説明はできない。
問題の条件が全然使えなかったから、何か変な操作をするのだろうとは思ったのだけど。

今はまだ知識が少ないから解法が限定される分、小学生の方が解きやすいかも?
私は直線で中点見つけたから、どうしても円を考えちゃってた。
まぁ仕方ない。自分で解法を思いつく能力は、特に図形で低いことはわかっているから、こういう解法があったことを覚えておこう。

社会:易化

問題のレベルは簡単。
うーん、落差が激しいこと。
平均だいぶ上がるだろうな、と思うけどどうだろう。

今回は暗記がほとんどいらないような問題だった。
かといって、思考力が必要かというとそうでもない。
いつぞやの育テの川の単元のような感じで、ヒントが数か所ある感じの問題。

栄冠そのままっていう問題は少ない?気はするけど、ヒントが増える方向での改変だから、さすがに平均は上がるのではないだろうか。

応用は栄冠にはないけど、ほどよい難易度くらいじゃないかな。親切な感じにヒントがある。
長男くんも、選択肢を用語で答えてしまったミスと、記述から取り掛かって選択肢解きなおさなかったミスがなければ、もう少し点は増えただろうに。

理科:普通

共通はいつも通り栄冠から素直に出題。
内容は変わっているから、まるっきりそのままなわけではないけど。

若干細かなところも出てくるが、出典としては栄冠だから、できなかったところは長男くんの暗記不足。
まぁ、ここが不足したところで大勢に影響はないだろうけど。
今回で、やっと生物は終わりだから。

あと、共通ではこの前スラスラ解いていたところを激しくコケたので、解き方を再確認。
結果、分類での基準を考えるときに、考え方がおかしいことがわかったから修正。
論理問題みたいに、「適当に選択肢を当てはめてみて、矛盾があるかを確認する」という解き方を教えた。
なんかこういう解き方数学でもあったなぁ。背理法だっけ?

応用は、表や図からの読み取り。
別に今できなくても、おそらくこれから主題になるところだから、解けなくても気にしなかっただろうけど。
先回りして出来るのがわかったのは、いいことだ。

今後

理社は置いておいて、算数の見直し対策。
国語は記述対策を継続。まぁ、今回の記述は自由作文だし、ちょっと毛色が違いすぎるから、参考にならないかな。

算数の見直しをしっかりできるようにすれば、なにより算数の点が上がるのと、合わせて他の科目にも好影響になりそうだ。
見直しは一から解きなおすわけではないから、メモを残す方法には個人差がある。
その感覚を早くつかんでほしいな。

まぁ、おあつらえ向きに、次はいよいよ鬼門の面積。
平行四辺形は初めてのお目見えで、三角形の面積は門番とも言うべき「÷2」さんがいらっしゃる。
おそらく、÷2を忘れたことがない、という人はいないだろう。
長男くんもさぞかし間違えてくれるだろうから、いっぱい見直しチャンスがあるね。

とりあえず式を書くときは、必ず公式から書けと指示をした。
例えば、底辺×高さ÷2=4×6÷2=12 的な。
4×6からの書き方じゃ気づかないかもだけど、底辺×高さって書いた時点で、三角形なんだから強烈に違和感感じるっしょ。きっと。
て×た÷2 とか省略して書けば、3秒くらいの追加で済むはず。

今日予習したところ、概念自体は理解できたみたい。
細かく「底辺の見方がね」とかやると絶対混乱するだろうから、そこまで詳しくはやってないし、高さの見方にも多分混乱するだろうけど。
それは授業にお任せ。
図を書きながら丁寧にやってくれるだろう。
もしわからなかったら、そのときに説明しよ。

しかし、終盤の方は、相変わらずすごいな。
三角形の2辺と間の角で面積出せの問題が出てきたぞ。
たしか公式は、1/2 x 2辺 x sin(間の角) だっけ。
まぁ、例によって30度, 60度の直角三角形で高さが斜辺の1/2って出して面積出すみたいだけど。
中学受験って高度な図形やるんだなぁ。
プレッシャーが何もない状態で勉強するのは楽しいなー。

さて、今のところ、長男くんは笛を吹くクリシュナのごとく陽気に予習を終えた。
さぁ、この余裕はいつまで続くのか。
そして、日曜日恒例インド神話シリーズはいつまで続けなければならないのか。